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Diary MECHANICALTURK

A MACHINE 
“Mechanical Turk”
Interluded at 
VODKA connecting people

2024.03.30.sat 13:00-20:00
2024.03.31.sun 13:00-19:00

A MACHINEの洋服は2021年の春に初めて見た。彼自身や彼が作る洋服やコレクションは、人を惹きつけ変化させてしまう力がある。事実、私自身やウォッカコネクティングピープルもA MACHINEや彼自身から大きな影響を受け、店自体も大きく変化していった。

今回もまた大きな影響を与えられそうだ。
本イベントで店頭に展示するのは今年の秋冬の衣類です。ファッションにおける構造的な矛盾や無駄、文化的な営みと自らにも皮肉の対象へと向けることで、新しい価値を見出しているとてもA MACHINEらしくファッショナブルなコレクションです。

今回のコレクションをみて、私はスーザンソンタグのエッセイ、一つの文化と新しい感性を思い出した。そこでは、芸術・文学的な文化と科学的な文化の相違点に触れ、科学技術が変化し動いているのに対し、芸術的な文化が静的な物で、何か永遠で変わらない人間特有の機能を果たしていると自認するならば、芸術は時代遅れな物になってしまう危険性があると指摘しています。

A MACHINEのようなインディなファッションブランドの多くは現代の科学技術の発展から少し離れた所で、あるいは、抗うように現在活動を行っています。
ファッション- 流行という、情報の速さを競うようなゲーム性のある文化が逆説的に時代遅れになりかねない所まで来ているということです。

芸術と科学との間にあるものだけでなく、形式と内容、不真面目なものと真面目なもの、高級なものと低級(とされる)なもの、大衆と個性、様々な区別や類別を取り入れ、或いは排除することによって装うことの楽しみを新しい次元で表現したとても気持ちの良いコレクションでした。

年度末お忙しいかと思いますがどうかお時間作って見に来ていただけると嬉しいです。

ウォッカコネクティングピープル

近澤