出鱈目
古い布を使って作られた洋服を私物だけどお店の商品と一緒にラックに並べています。
左はセットインスリーブ、右はドルマンスリーブ。ジャガード織の生地をベースとし、古いフランスの立体レースを叩きつけている。
左右は勿論非対称なんだけど、所謂アシンメトリーというより出鱈目。
だけど丁寧に作られている事が良く分かる。
ボタンもわざわざ職人にオーダーメイドで設て貰ったメタルボタン。その割にはとても無機質で工業製品の様。
これは高橋雄飛さんという、洋服をオーダーメイドで作っているお兄さんに見繕って貰った一枚。名前がカッコいい。
細かく注文した訳ではなく、春夏の羽織で僕に似合うやつという限りなくフワッとしたオーダー。煙たい喫茶店で落ち合ったのだが、服の話はほどほどに雑談だけ1時間以上していた。
結果的に出来あがったのは出鱈目な洋服。
僕という個人を『出鱈目な人だなあ』と理解して作ってくれたんだと思う。
とても気に入っているし、うちに遊びに来るお客様はすぐに特殊な服があることに気付いてくれる。私物だけどと言ってそれの説明をする。
彼は、OIRAという名前を最近付けて服を作っているようです。多分、ビートたけしが由来なんじゃないかな。
余談ですが、何故か良いなと思うデザイナーさんはビートたけしさん好きが多い。
それは彼らが愛のある皮肉を求めているからかも知れません。
残念ながら、これだけ惹きつけられる魅力があるものの今のところ卸は出来ないという事なので、あくまでもイチお客として接しています。
そして、そんな彼が6/30~三軒茶屋で即売会なのか、展示会を行なうようなので関東近辺で気になる方はチェックしてみて下さい。
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オイラは行けませんので8月の京都の展示に伺う予定です。
近澤