“ 人の服 ”
今シーズンから取扱を始めることになった、A MACHINE の商品が届いた。
何故かTシャツは来月になる。お待ちになってるお客様申し訳ございません。
作るのがとても大変でしたというコメントと共に届いたジャケットを手にする。
僕の知人で、仏像を見ただけで大きくなってしまう人がいる。ああ。彼のなんとなく気持ちが分かる気がする。
そこには人の手の痕跡が強く残っており、四回の熱圧着を施したテキスタイルには大きな迫力がある。塗料の厚みがある部位は、熱によりテカりが生じ、ドロっとした生々しさを感じさせる。
丁寧な印象を与えることだけが手仕事の有用性では無い。
掠れた部分、飛び散った部分、ボロボロになりながら、おりゃ〜っ!!と、一つずつ手作業でプリントを施す姿が目に浮かぶ。
丁寧である事が全て正解では無い。
荒々しく、暴力的な部分、祈りに近い何か、優しさみたいな部分が同居している。
ポケットがめちゃくちゃ多くついていたり、今の流行りを完全に無視した非常に狭いアームホールなど実験的な物作りで語るべきことはあるけれど、洋服そのものに人格が反映され、軽く無い物を作り出しているという点が1番大事な気がする。
勿論、洋服は非常に丁寧に縫製されている。
匿名性を保ちながら活動している謎の多そうなブランドではあるが、中にいるのは1人の熱い男で、一生懸命、人の服を作っている。
センスと収まりの良い服だけでなく、不器用でも多幸感とか感動を与えてくれる、そんな気合の入った洋服だって世の中で必要じゃないか。
そんな事を思っている人も、思っていない人も、この人の洋服を手に取って見れば何かを感じると思う。
VODKA connecting people / 大阪府大阪市西区江戸堀1-18-5
Jun Chikazawa / 近澤 惇
Brands.
AUBETT / ENSOU. / EESETT&Co.
ISSUETHINGS / MASU / SEEALL / SOWBOW
GABRIELA COLL GARMENT / RAINMAKER KYOTO
A MACHINE / Call / RANDY / Scha Hat and used clothing