Call / コール
6 Pocket Trousers
“ポケットがいっぱい”
ポケットがいっぱい。
このズボンは6個もポケットがある。
ポケットがあると便利。
ポケットが多いと少し嬉しい。
ポケットに手を突っ込むのはカッコいい。
ポケットには可愛い形のものあるし、かっこいい形もある。
このズボンのポケットはかっこいい。
前のポケットは切り替え線を利用しスラッシュポケットにしている。
ポケットを分かりにくくしているけど、結局履いてたらそこにポケットがあることは薄らと分かる。
分かりにくくしているポケットはかっこいい。
薄らと分かるからかっこいい。
分かりにくくしているポケットが沢山ついてたらもっとかっこいい筈だ。
お尻のポケットもかっこいい。
シームポケットになっているからスッキリしている。
服飾の歴史から見て、かつてポケットは男性の衣服に付いているものだった。
女は鞄を持てばいい。エプロンをすればいい。
ヒラリー・クリントンのトラウザースにはポケットがついてない。
秘書の男性に鞄持ちをさせているからかも知れない。
クリスチャン・ディオールは1954年に「男性のポケットは物を入れるために存在しますが、女性のそれは装飾です」と語っている。それは60年以上前の話なので今の常識とは少し違う。機能性を感じさせるポケットは男性の物でも無いし、男性が装飾のためのポケットを付けててもいい。
時代は大きく変わっている。それでも、何故か男はポケットが好きで、男心、童心がくすぐられる。
石川さんもポケットが好きなんだと思う。
常識を疑うこと、新しいこと。服飾と文化の歴史を入念にリサーチする事でこのズボンは出来上がっている。
今の僕は、おじさんになっても、未だに残る童心に触れてくれるようなアイテムが気分だ。
中二心を擽る、ギリギリのカッコよさ。袖の無いコートだったり、レオパードのシャツだったり、骨柄のトラウザースであったり、むら染のフーディであったり、ピンナップガールであったり。今お店に並んでいる服はポップでドロドロした物が多い。
その中でCallの洋服は見た目がとてもシンプルだ。
だけどこのズボンはポケットが多い。
童心に触れてくるという点は一緒で、だからなのかその辺の強いアイテムと一緒に着ても心が落ち着くし少し楽しい。殆ど気持ちの問題だから折角多く付いているポケットが隠れて見えなくてもいい。
他人からの見た目、スタイリングもとても大事だけど、自分が何故その物とか事に惹かれているのかという事を理解して日々の生活の遊びとして服を楽しめられれば健全だ。それはスタイリングでは無く、いつかその人のスタイルになってくれる気がする。
Call / コール
6 Pocket Trousers
Price 46,200 yen tax included
Brown / Size 2. 3(Sold)
L. Grey / Size 2.
VODKA connecting people / 大阪府大阪市西区江戸堀1-18-5
Jun Chikazawa / 近澤 惇
Brands.
AUBETT / ENSOU. / EESETT&Co.
ISSUETHINGS / MASU / SEEALL / SOWBOW
GABRIELA COLL GARMENT / RAINMAKER KYOTO
A MACHINE / Call / RANDY / Scha Hat and used clothing