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Diary-2023.11.09. OIRA EXHIBITION

OIRA
2023.11.11.sat – 11.13.mon
13:00-19:00
at VODKA connecting people 

令和五年の秋と冬
令和六年の春と夏

今週の土曜日から月曜日までOIRA /  オイラの催事を行います。
一年半ほど前から当店では時折取組としてCHOKKIを作ってもらったり催事をしておりましたが、今まで普段は店頭に並んでいませんでした。
この数年でOIRAの活動自体が少しずつ広がり、次の春夏からはブランドとして量産も含めた製作を始めるということで、お披露目の場として今回の催事を行うこととなりました。

当初は本名名義でファッションデザイナーと作家の間のような形?で活動を行なっていたOIRA。僕が初めて彼と会ったのは展示でも催事でも無く、地下の煙たくて暗い喫茶店でした。興味があり会ってみたものの昔のダイアリーで書いたように、その時は卸などをしておらず懇意にしている方々の場所を借りて自身で時折販売しているとの事でした。生地も見本もない状態で白の夏の羽織を作ってほしいと言葉だけで注文をした。勿論最終価格も分からない。半年後に届いた白くて出鱈目な羽織をとても気に入りポケットに穴が空くくらい着倒した。
次にお会いした時は藁の塊を赤く塗り潰したオブジェクトを買わせて頂きお店の内装に使用している。勝手ながら、ゆっくりとこの人の事を見ておきたいなとそう感じさせられました。

彼は、過去に京都を拠点に、古物などを扱って生計を立てていた時期があり、その時から古かったり珍しい意匠性を持つ布を集めては洋服を作っていたようです。京都に行って、古道具屋で働きながらしていたことは、この50年のファッションシステムや、それに纏わるあれこれからの故意的な逸脱だったそう。

落語家のような雰囲気を持ち、鼓膜に届くか届かないかギリギリのラインの非常に小さな声で話します。今まで気を遣って本人にも言えませんでしたがほんとに声ちっちゃいw

彼との会話の半分くらいはニュアンスで返答しています。ただ会話の内容なんてニュアンスでなんとなく分かるし、もしそれが重要な事であったり大切な内容だと察せれば聞き返せば済む話です。大抵の事はなんとでもなるし、大抵の事は気にしすぎているのかも知れません。重要なことは内容その物では無く、もう少し曖昧でいいのかも知れません。彼のモノづくりの姿勢や態度からはそういった心持ちの強さを感じます。

今回の催事では、彼がOIRAといエッセンシャルな事柄を軸に添えて冬と夏の装いを用意しています。正直分かりにくい物を作っていると思いますし、テーマも馴染みが無いことかも知れません。それに対し、決して重く捉えたりする必要もなく洋服をごく自然に楽しんで頂ければ嬉しいです。一定の意図と意思をもって作られた物には、物そのモノに自然とそれに纏わる立ち振る舞いが生まれるように思えます。
コンパクトなコレクションですが男性向けのワードローブだけでなく、女性向けのアイテムも多数あり、前回のイベントでも半数のお客様が女性でした。特にオイラのワンピースは特別に素敵です。少量ですが、並んでいるサンプルの形から様々な生地から選んで仕立てて貰うことも可能です。11日と12日は本人も在店しております。連れ立ってのご来店も歓迎ですのでぜひご来店お待ちしております。

 
 
 

VODKA connecting people / 大阪府大阪市西区江戸堀1-18-5
Jun Chikazawa / 近澤 惇
Brands.
A MACHINE / ENSOU. / EESETT&Co. / Reverberate
ISSUETHINGS / C.P.COMPANY / Nonnotte
GABRIELA COLL GARMENT / O.I.R.A.
Call / RANDY / Scha Hat

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