Diary 2023.05.25.
A MACHINE / Vanity Hand Bag
“ この鞄使いやすいじゃん!! ”
A MACHINE “Man in the mirror
昨日は江戸に行ってました。東京の人たちと話すとどうしても数日は関東弁が抜けません。
友人がコソコソと作っている洋服。ワイルドシルクや草木染め、手縫いのプルオーバー。彼自身の幼少の時に興味を示さなかった四季の彩りの記憶が今服として蘇っているような感覚でしょうか。これからが楽しみです。その後、個人的な興味で元Carpeのマウリツィオの展示。狂ってました。アイタースロープ好きとしては、カガミさんが形を描いた人体のような服はとても痺れました。月末までだそうなので気になる方はどうぞ。その後、A MACHINEと少しだけお話し。
それぞれ全然違う形で自らの想いに馳せながら布を1つの衣類として機能を持つ形にしている。今や誰でも編集という行為にアクセス出来るようになり(僕たち服屋も含め)、日常的に見る物の全てがそこそこセンスが良くなり始めた今、編集能力の高さ以外の価値をまた皆が求めてくるように思える。そうじゃないと面白くないじゃないですか。勿論、基本、普通に楽しく生きたいだけなんですけど、別にお洒落にスマートに生きたい訳じゃねぇんだよって話です。
昨日、フラフラ〜っと東京で歩いてて普通に思ったのは、A MACHINE のVanity Hand Bagの使い勝手の良さ。絶妙に小さい。
ミラーレス一眼とA4とA3ノート各1冊、実験的に色々作っている資料をごちゃごちゃ入れた袋、タオル、ペットボトル、財布、充電器類、鍵束。
これだけ入れて丁度良いくらいでまだカップヌードルとかも入りそうでした。この前久々に食べたんですけどやっぱ美味しいですよね。更に薄くて小さいラップトップならこれに追加でまだ入ります。
あと、絶妙な小ささなので電車やどこかでお手洗いに行くとき、様々なシーンで全然邪魔にならない。見た目からして圧倒的に使い難そうで、アクセサリーのような使い方になってしまう、やんちゃな鞄だと思ってましたが全然違いました。まさに日常系です。
この鞄は、外が着古された生地で中が革になっています。某ワークウェアブランドのパンツを解体したダック地と革をボンディング(接着)した時に、本来的に鞄に使われる適切な革の厚みになるよう薄く薄く漉いています。見えない場所に非常に高価なレザーを使い、それを惜しげもなく薄くしてダック地と合わせる。一見、珍奇な事をやってるようにも思えるんですが、擦られ具合も比較的多い、H社のそれっぽい形のバッグでしかも裏がレザーだぜ!尖ってるだろ〜って感覚というよりか、何度も使ってて思うのは、形が良く、とても気持ちの良い鞄であると言うことです。裏がレザーであるというのもマッチョな感情から来るものではなく、より自然な態度での心地良さを与えてくれます。
普段のカジュアルとも、ラグジュアリーなバッグとも、アルティザン寄りの提案とも、それらで味わうモノとまた全く違った贅沢な余韻を、日常にマッチしつつ感じさせてくれます。表面的なアイデア以外で如何に勝負してるのか、みたいな所が一つそれをそうさせてくれるのかも知れない。
いずれにせよ、このバッグは結構高いし、簡単に買うと決められる物では無いかもしれないけれど、手にすると、今までのフラフラと散歩する日常の退屈な一日に妙に気持ちの良い後味を加えてくれます。使わないとその味は勿論解りません。
A MACHINE / Vanity Hand Bag
Price : 150,000 / 165,000 tax in
Size : W 37cm H 25cm D 17cm
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