LUNCH
讃岐うどん木田
“ チンラ ”
今日は開店前に福井から来たお客様とチンラ。某アニメ会社のコラボとかで有名なところで働いてた渋い服オタク。讃岐うどん木田という肥後橋の名店です。オーダーしてから手打ちを始める。今日は注文から2時間かかりました。流れが良ければ40分程で着丼。食べるまでのハードルが高すぎる。
頼んでも無いおでんが出てきたり、出汁が出てきたり。そのサービス精神も去ることながら、うどんなんて本来回転数が商売的には重要なのに、800円のうどんを非常識とも言える時間を掛けて作る。
どうしてその場で手打ちするのですか?と聞いてみたことがある。
そっちの方が美味いからやって言われました。加水率とかそんな話を聞きたかったんですけど、確かに一番美味しい生醤油うどんが食べられるのはここだ。
時間を掛けることが尊いのではなく、自分が1番美味しい物を出そうとした時、一般的に恐ろしい程の非効率がむしろ結果として論理的であり効率的であるという形を取ったという判断が尊いと感じる。あなたにとっての非常識は私にとっての常識です。そういう強さに心が動きます。正論しか言わない人間よりちょっと歪んだやつの方が面白い。
手仕事だから、時間をかけているからいいんじゃなくて、数あるアイデアや手法、思考の中で何を選択してるかという作り手独自の論理的思考に面白さや尊さが宿っている。
一種の狂気じみた論理的思考がどのように物に宿るかは買って着てみりゃ輪郭線はボヤッと分かる。お客様が財布を開けるその前にその周辺情報を少しでもわかりやすく伝えてあげることが服屋としての仕事で、家に持って帰ったあとの愛着や高揚に繋がるんじゃないだろうか。
そんな青臭いことを考えながら今日も美味しいうどんを啜る。生醤油うどん、ちく玉天がお勧めです。
Hさんご馳走様でした。
今年は頑張りましょう。
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