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Diary-2023.01.10. O.I.R.A. CHOKKI


O.I.R.A.
CHOKKI / チョッキ
“ KINSEI / FUKINSEI ”


明けましておめでとうございます。
近所のえべっさん(関西特有の商売繁盛の神事です)で唐揚げの特大を買ったらとても映えました。中学男子学生たちからの羨望の眼差しが気持ち良かった。


去年の最終営業日にO.I.R.A.の高橋さんが来てくれた。彼は声が非常に小さい。本当に小さくて聞き取れない事があるので割と聞こえてるフリして僕はウンウンと相槌を打つ。

会話なんて意外とそんな感じでも何が言いたいのか伝わる事もある。


少し変わったバランスのチョッキ?ベストを持ってきてくれた。野良着のような、スポーツウェアのような。

O.I.R.A. 謹製の空気を孕んだふっくらとした二重織構造のテキスタイル。イタリア製の幾何学がプリントされたスウェード地を当てがい、プリッとしたスナップボタンを複数つけ何パターンかで着こなす事が出来る。やたら長いフラップ、フレンチスリーブのような上に少しハネる肩線。裾のドローコードはレザーの丸紐に何故かスポーティーな留め具が付いている。前と後で裾の処理が違い、後は大きくドレープが効き、前は細かくドローするよう変調している。

アシンメトリーとは違う、調和するための土臭いテンションに丸みと現代性を与える小気味の良いリズム。分かり易い編集や画力、或いはコンテクストが重要な今、すべての調子を少しずつ変えることで何かを作られている物もそう多くは無いのではないだろうか。

興味の無い人にとっては取るに足らない誤差を積み重ねが、ちゃんと言わんでもなんだか不思議な気持ちにさせてくれるに違いない。聞き取れなくても伝わる会話と同じようなもんだろう。

土着的な着方をしても良いし、キコとか(やってないけど)、そっちの感じで合わせても知的でモダンでイケてる筈だ。

ガブリエラのレインコート(あと一点です)と合わせてみても後身頃裾のプリプリとコートのギャザーが噛み合いグッドな様相を醸し出してくれる。

いつもプリティで常識的な高橋さんは、いつもプリミティブで非常識な洋服でを作る。

スタッフの飯田くんはコレを見て、退屈な日常に揺さぶりを掛けてくれる服だと言う。よくよく考えてみたらそういう服を置きたくて、そういう服を紹介したくてお店をやっているのかも知れない。


O.I.R.A. for VODKA

Chokki – Wool 57 / Rayon 43 / Nylon 6 (Double Weave. 表)

Italian vintage leather. 

(Iron snap button. Leather cord)

Limited 1

price : 77,000 yen taxincluded

※こちらは一点物でまだ下げ札が付けられていないので、ご購入される場合は数日お待ち頂く可能性があります。

 


VODKA connecting people / 大阪府大阪市西区江戸堀1-18-5
Jun Chikazawa / 近澤 惇

Brands.
AUBETT / ENSOU. / EESETT&Co.
ISSUETHINGS / MASU / SEEALL / SOWBOW
GABRIELA COLL GARMENT / RAINMAKER KYOTO 
A MACHINE / Call / RANDY / Scha Hat


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