Diary 2023.02.27.
REVERBERATE
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デザイナーの星さんはA Child of the Jagoにてデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。ヴィヴィアンやそちらの系譜の元で働いていたという事は、箔を付けたいとかそういう事ではなくREVEBERATEの一部にそういう血が流れていることを理解する周辺情報としては一つ伝えておくべき事柄のように思える。
デザイナーといっても強いテーマが先立つタイプや、一つのテクニックを展開するようなタイプ、テーマを設けず洋服としての美しさと現代性を求めるタイプ。様々なタイプがいます。
そんな中で、結構特殊な洋服作りの流れを行なう部類の星さん。まず非常に抽象的な絵やイメージが頭の中に出来上がるそう。SFとか割と非現実的な空想の世界。その中の手を動かして動かして。捨てて拾って。現実の世界に取り出して。頭ん中整理する。結局、最後までどんな服が、どんなコレクションが出来上がるか分からないような状態で、徐々に解像度が上がり必要な事柄だけが残る。出来上がった時に、ああ、ナルホドこういう事がしたかったのか。と納得するそう。なんだか、何言ってるか分からなくなってきました。
一緒にするのは幾分失礼だけど、なんだか私の思考回路と良く似ている気がしてとても話がし易い。来月からオランダに住むらしい。
今日アムステルダムに旅立ったようです。
そんなREVERBERATEから、ロングジレとツナギが店頭に並びました。
パッと見て、とても情報量の少ない服を作っていますし、分かりやすいコードを散りばめるような事はしてません。それでも、服が出来るまでのアレコレが、これまでに蓄積された頭ん中のドロドロした何かが、心地よい残響としてが認知出来る。
ただ綺麗なだけじゃ無い。デジタルでは見えない部分が人間的魅力を感じます。
ミニマムでは無くマキシマム。
ドレスでは無くストリート。
モダンではなくパンクス。
静より動。
花より団子。
犬より猫?
ロングジレなんか革ジャン着るような感覚でしょうか。
踊り出したくなるような謎の空気を感じてもらえたらと思います。
チカザワ