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Bone Sweat Pants

ENSOU.
SIX EDITION





 

 平家物語、遅ればせながらネトフリで見始めました。1話だけだけど。

 

 主人公の2人は左右の目の色が違う(所謂”オッドアイ”)。特殊な能力を持つ2人は、立場は違えどある集団の中で同じような苦しみを抱えている。ある特定の集団や生活の中での善とされる人との違いに悩まされることが社会生活ではとても多い。僕も勿論その1人。特殊能力は無い。

 
 んん、けど、気付いていないだけ。声を上げてみるも案外皆が同じ意見を持ってたりするものかもしれない。

 人との違いや一般的な理想像との乖離に悩まされた時には、そこがいいんじゃない?と自分に呟いてみれば少し楽になる。



違うからいいんじゃない。
足りないからいいんじゃない。

 このスウェットパンツは左右で色が違う。店頭では、“バイカラー”では無く、“オッドアイ的な”と説明しています。それなりに左右の色は違う筈なのに、コントラストは極端には強くない為か、意外と直ぐには気付かれ無かったりする。友達なら会って1分くらいで気付かれる。電車なら2駅目くらいでトイメンのおじさんに気付かれる。



 見た目の違和感は物としての視覚的な面白さに繋がる。自身が着用した際に、俺、左右別の色の服着ちゃってるんだよな、、という緩い高揚感、或いは、背徳感に見舞われることも重要なのかも知れない。もっと言えば、そんなことすら感じず自然に、何となくこれが良いんだよ。と、こんなズボンを履く事が出来ればより素敵だと思う。(テリー伊藤クラスにならないとそれは難しい。。)

 電車で乗り合わせたトイメンのおじさんに二駅目ぐらいで気付かれ、なんでこの人左右の色の違うズボン履いてるんだろうとジロジロ見られるかも知れない。ジロジロ見られるのが苦手だと言う人も、そんな時は、そこがいいんじゃない。と心の中で呟いて見れば、どんな状況でも気持ちよくこのズボンを履いていられるはず。


 ファッションは自己表現だと一口に言うけれど、見る / 見られる という行為から逃げることは出来ない。なに、その服ちょっと変わってるね。と褒められるだけでなく、電車の中で不思議な視線を受けることも気持ち良く感じてもらうことも洋服の良い側面かもしれない。見られるという行為に自覚し、それすらを楽しむ自分をまた意識することで初めて完結する自分とのコミュニケーション。違うからいいんじゃない。
 

 ensou.の良さは、着た時に分かる。それは、店で試着するという事では無く、朝に着替え、電車に乗り、友達に会い、コンビニに行き、家に帰り、ハンガーに掛ける、洗濯をする、それを取り込む、そしてまた着替える。そういった日常の中で良さが分かるという事。

 店での試着や、或いは、ネット上で確認し検討する視覚的な面白さだけでは無いその先まで考えて作られてる。このズボンは、そんな曖昧な良さを普通と少し違う物を身に纏い体感することによって感じられる良いズボンだと思う。そこに一度気づいてしまうとensou.沼にハマってしまうんじゃないでしょうか。


 

 Doni’s Jacketと合わせてもカッコいいし、SEEALLの再構築トレンチとも良かった。MASUのライダースと合わせてもスウェット素材がライダースの強さを緩和してくれて悪くない。

 最近、スウェットのセットアップが結構流行っているみたいです。ノームコアの延長線、いや延長戦みたいな。このスウェパンはそれとはちょっと違うかな?好き好きなんですが、ニューバランスというよりコンバースやヴァンズ。或いは、革靴。ツルッとさせるより、ズボンそのものの違和感、スタイリングの違和感、人とは違う違和感、ジロジロ見られる違和感、今までの自分と違う違和感を楽しんで欲しい。


たかがスウェパン、されどスウェパン。です。どうぞお試しください。

こちらは、カート販売しないので通販希望の方はDMかLINEにてメッセージお願いします。


ENSOU.
BONE SWEAT PANTS
SIZE :S.M.L
Price : 46,200 yen tax included

 


VODKA connecting people / 大阪府大阪市西区江戸堀1-18-5
Jun Chikazawa / 近澤 惇

Brands.
AUBETT / ENSOU. / EESETT&Co.
ISSUETHINGS / MASU / SEEALL / SOWBOW
GABRIELA COLL GARMENT / RAINMAKER KYOTO 
A MACHINE / Call / RANDY / Scha Hat  
and used clothing


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