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Diary 02192022 A MACHINE

A MACHINE
“冷静と情熱の間”(2021)


“ 愛をひっかけるための釘 ”


A MACHINEの服は一般的なファッションブランドのアプローチとは少し異なる。

初めて展示会に行った時にはどうもお互い人見知りの部分が出てしまったのか、会話を多くすることは無かった。それでも何か似たような所のある人だなと思った。好きなことは一緒じゃないけど嫌いなことが同じとか、楽しい友人というよりそういう類いの濃さを感じた。

商品を見させて頂き、私の店にフィットする品番をピックした。

数日後、受注会をしませんかというお話を頂いた。残念ながら集客力に自信が無くとても不安ではあったけれど、A MACHINEのようなファッションブランドの展示や発表することは当店にとてもフィットするだろうと思い、受注会を行うことにした。少しでも多くの人に情報が届いて欲しいと、プレスリリースを人生で初めて作成し考え得るあらかたの媒体にアプローチをした。要領が掴めていないそのリリースはとても酷いものだったと思う。それでも、いくつかの媒体が取り上げてくれてとても有難かった。

結局、予想通り特に忙しくない二日間だったが、何故か充実した物があった。

店主である私、そして、お客様とA MACHINE。お店がどんな接客をしているのか、お客様にどのように自分が作った服を見られているのか。二日間を通じ、金井さんは初めて経験した。そんな当たり前の風景も店を持たない作り手からすれば未体験のことであったりする。

そして、金井さんには何かしらの変化があったよう。

今までは、絵画とフーディ、マリオネットとワンピース、マスクとジャケットなど、洋服と対になる造形物があり、対にする事で初めて成り立つ場外乱闘的なアプローチにより発表を行ってきていた。

A MACHINE
Order Exhibition&
Designer Interview Part.1
2021.03.28
A MACHINE
Desinger Interview Part.2
2021.03.29


そんな彼が、洋服を作る側の視点だけでなく、お店やお客様に気付かされた何か。この春夏の商品は日常の中で今まで見過ごしてしまった事に対する振り返り、心に残る滑稽な美しさを形にし表現しています。

こんな気分なのだけど、この洋服のここをもう少し変えたい。こんな服があったら良いのに。そういった編集的なアプローチとは違い、感情に引っ掛かった釘を抜き取り、別の場所に差し込むことで感情を引っ掛けるための釘のような洋服を作り上げている。

結局、服なので好みや生活環境、そして、サイズが合うかどうかなのですが、こんな洋服があっても良いんじゃないかと思います。彼の暖かくて批判的なマインドを通じ、洋服を見るとより一層興味が湧いてくる。

一般的な洋服作りからは、何処か少しだけ距離を置いたような姿勢が一つの魅力として映って愛着に繋がってくれれば僕は嬉しい。今は、虫の死骸のような緑とオレンジがカラフルなシャツと中学2年生がカスタムして変なところがデストロイされちゃったようなフーディと古着みたいなTシャツが店頭にある。きっと1年くらい売れなくて変なタイミングで無くなるだろうと言っていたコートは売れちゃいました。通販も出来るので気になるかたはお問い合わせ下さい。三月にはジーンズやカーディガン、手編みのニットなどが届く。

三月だか四月だかに次の秋冬の発表もあり、その後には2人でまた何か展示をしようと思うので、またガウディ宜しくお店を改造している。また、場外に出て乱闘騒ぎを始めるかも知れないし、大人しく服を置いているだけかも知れない。とは言え、小さな声なのでこそこそ話でお客さんだけに届いてくれればいい。


VODKA connecting people / 大阪府大阪市西区江戸堀1-18-5
Jun Chikazawa / 近澤 惇

Brands.
AUBETT / ENSOU. / EESETT&Co.
ISSUETHINGS / MASU / SEEALL / SOWBOW
GABRIELA COLL GARMENT / RAINMAKER KYOTO 
A MACHINE / Call / RANDY / Scha Hat  
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