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TigranAvetisyan19FW

Tigran Avetisyan – the strange man –

モスクワからtigranavetisyan(ティグラン・アヴェティスヤン)の19FWが到着。

2012年にSt.Martinsを卒業。
その卒業コレクションがlvmhに注目されスポンサーになってもらいキャリアをスタート。

その後、故郷のモスクワに拠点を戻し自身のブランドをスタート。
本人によるハンド加工が施したアイテム群、それにより社会に対するアンチテーゼを投げかけ続け独自の世界観を作り出しているアーティストです。 

最近ではNIKEさんなどとコラボレーションもしています。

今シーズンのThemeは “The walls”
世の中には打ち破るための壁が必要であり、境界としての壁、異なる事象同士に生まれる境界にこそ新しい価値があることを伝えようとしています。

こちらの商品は畳まれた状態のt-shirtsの上からラバープリントがされた1枚。
着用するには額から外し、さらにプリントをちぎって着用する必要が有ります。
2枚目に破いている動画を載せてますのでこちらでイメージをして頂けると幸いです。

※今回のボディはグレーです。動画は19ss時に公開された作品です。

プリントは原爆のキノコ雲やチェゲバラ、札束、フェラーリなど誰もが知るものやデザイナー自身が気になる物をコラージュした物になります。

あらゆる物をコラージュし境界を曖昧にし、さらにプリントを破壊させ着用することを強要するアイテム。

コラージュされたアートを着るといった表現方法ではなく、プリントをちぎり破壊させることにむしろアート的な手法や視線を感じます。

テーマに関するメモ書きにはこう示されています。

“このコレクションはファッションとアートの中間に位置するようにしたかった”
アート=ファッションには決してならないと数多くの批評家やデザイナーが過去に発言しています。
私もその通りだと思いますが、本コレクションはそもそもファッションでもなくアートでもないものを作ることを前提にしています。

アートとファッションの壁とは何なのか?
と着用する人に投げかける実験的、体験的な作品です。

それ以上のことは着用するひと自身で考えることが正しいのかも知れません。

試着希望の方は試着用にLサイズを額から外してハンギングしてますので破って試着してみて下さい。Instagramでも書きましたがまだ破られていないので残ってます。

破くのは先着一名様です。後日私の私物となります。

Size: L. XL.  38,000 + tax

存在感抜群のアウターも2種類。
これは友人が撮ってくれたのですがボカして居てもこのインパクト。

コンビニで何か変なあだ名が付けられそうです。

Bottoms : rainmaker kyoto
cap : Washington University official

デニム素材のコーチジャケット、コートを平置きにした状態で今シーズンのtigranのアートワーク(下記参照)を大胆にウレタンプリントが施した1枚。

Coach jacket / Size M.L 120,000 + tax
Coat / Size M 135,000 + tax

まず着心地ですが、バッキバキかと思いきや意外にも良好です。

プリントは少しずつ剥がれ、複数の絵がコラージュされたプリントはさらに違う形へと変化します。

以下、モチーフ全てではないですが列挙しております。 

「キノコ雲 / 原発 / ピクニック」

「独裁者たちの接吻 / ベルリンの壁 / 旧ソ連のブレジネフ書記長と旧東ドイツのホーネッカー書記長の接吻 / 一般海兵同士の接吻」

「UMBRP / 金 / ホワイトハウス」

「agnosia / 失認 / this is my blood / 服のゴミの山の上に立つ案山子」

「梯子に登り天に向かう男 / 矢を射る天使」

「謎のキャラクター / 森」

兎にも角にもインパクト抜群なアウター。

ポロポロプリントが剥がれて黒の面積が増えるので多少はウェアラブルに。

が、そもそもポロポロプリントが剥がれてるアウターの時点で結構やばいと思います。

私はコートを買いました。
変なおじさんになりたい人お待ちしてます。

ちなみに、このアウター、他店取扱店舗結構見ているのですがどうもどこもオーダーしていなさそうな感じがします。まだアップしていないだけなのか、、
確認したところやはり、コートは当店のEXCLUSIVE となっていました。嬉しい。

前職では死に筋キラーの異名を先輩に頂いたのですが、バイヤーとしては中々致命的な名前。

先シーズンもyuyatakateでコレクションピースをバイイングしましたがうちだけの取扱でした。

ブランドを取り扱う意味ってそのブランドの世界観を伝える義務も発生すると思うのですがビジネスの世界は厳しいですね、、頑張ります。

近澤