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兎と亀

RAINMAKER KYOTO / レインメーカーキョウト のラップコートが入荷。
と言っても去年はオーダーしていないので当店では初めての取扱。

定番商品みたいな言葉が元々あまり好きでは無く、なんとなく昨年はオーダーを逃してしまっていた。
こんな意固地なお店でも一応商売なので、良く出る、良く売れる、そんな話を聞くと少し耳が大きくなってしまう。

展示会の最後の最後で羽織ってみて、その商品の魅力に触れた。
バランスがとても良いのに違和感があるコート。

RAINMAKER KYOTO / WRAP COAT SIZE 44.46
88,000 yen + tax

チンストラップって付いていても、納まりが悪かったり、かっこつけすぎた印象になってしまい意外と使われることが無い。
このコートのチンストラップは小さく設定されていて、首回りを留めてみても洗練された印象。

背中のドレープが綺麗。

RAINMAKERKYOTO WRAPCOAT


ドルマンスリーブだから、撫で肩、イカリ型のお悩みを持つ肩でもとても綺麗に着られる。
それに中に沢山着込める。

ベルト位置は少し高めで、シュッとして見える。
あえてベルトを利用してブラウジングしてもオリエンタルな空気が出て良い。

パワーワードは一つも無いけど、一つ一つの要素が上手に組み合わさっている。
シンプルなコートだけど、とても考えられている商品。

少しずつ改良していっているからこそ、完成度が高いのも当たり前と言えば当たり前。

オープン当初はやってやるぞお!差別化!なんて一瞬意気込んでやってみたけど、ブルドーザーのようには動けない。兎と亀の亀側の私にとってはブランドが長きに渡って育ててきた定番商品を分かりやすく伝えながら、少しだけ独自の目線で捉えてみる。そういうやり方だって間違ってはいないのかなと、このコート1つだけで勉強になった。
やっと方の力が抜けてきて、そんな風に思う。

冬の白い息が似合うような大人の匂い。
コーヒーは缶コーヒーの方が逆に良い。
京都の寒々としたアスファルトと開けた空。

レインメーカーのチームが毎冬味わっている京都の風景が溶け込んだような1枚。


なんとなく良いよね、という感覚で仕入た物を半年後の忘れた頃に手元に来た現物を見て、何故いいと思ったのかを文字に起こして分析していく作業は楽しいし、それを伝えていきたい。

近澤