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Diary-2023.01.14. About SCHA HATS


SCHA
Transformer Wool Beanie
“ Smart People for Smart Hats. ”


ネジネジの帽子。
良く店に来てくれている人ならご存知、いつも僕が被っているSCHAのネジネジ帽。なかなか刺さってくれて無かったけど、漸く、年末に掛け愛用者が増えてくれました。ありがとうございます。

お勧めが市民権を獲始めて嬉しく思います。元々、SCHAのこのネジネジの帽子をとても気に入っていて取り扱いを始めた。今年もいっぱい被ろう。

新年明けてから今まででは考えられないスピードでダイアリーを書いている。めっちゃ頑張ってます。

なんだかんだ、インスタグラムでもダイアリーでもこの作家をちゃんと紹介した事が無かった気がする。どういう作家なのか説明しようと思う。長い文章は、今、一般的には好まれないらしいが、ここを読んでいる人は少なからずマスメディアで報じられるステレオタイプの今の人ではない、一般的と言われたくない、思われたく無い人たちである。とそう思うので気にせずやっていこう。しょっぱいようであれば教えてください。

SCHAはドイツがデュッセルドルフ、小中学校で聞き馴染みのあるルール工業地帯の中心地を拠点に、EWAとALEXANDERの男女二人で行うデザインデュオ。秋冬はフェルトやメルトン、ワックスコットンなど物として重みを感じるテキスタイルを用いて帽子、或いは衣類・小物を制作している。デュッセルドルフと言えばヨーゼフ・ボイス、ヨーゼフ・ボイスといえばフェルト、フェルトのスーツ。彼らも意識してなのか、そういった素材を使用している。作り込まれた帽子というよりか、何所か、モノ的-物質的な仕上がりが見て取れる。ベルリンとはまた違ったドイツ的な朴訥としたエッセンスを感じさせる。取り扱い店舗は、有名所ではDOVER STREET MARKETなどで扱われているが日本では取り扱いは比較的少ない。

SCHAの商品タグ。中面は映していないが、品番はART NUMBER という位置付けになっている。顔のロゴの下にはSCHAのスローガン?コンセプト?として、

– Smart People for Smart Hats.

と書かれている。賢い帽子のための賢い人々?
直訳では、あんまピンとこない。というか、Smart Hats for Smart People. だと今の今まで勘違いしており、お客様にもずっとそう説明していました。すみません。

なるほど、仮にそれだと、シロモノ家電(死語?)のキャッチコピーみたいだ。それだと、ある特定の人に対してのための、ある特定の機能を持たせているように思えてしまう。

何となくチグハグなこの文章は、その逆、そういった限定された機能から離れた所で帽子や衣類・小物を作ろうという気持ちが垣間見える。

ここで言う、スマートというのは、勉強が出来るとか洗練されたみたいな意味では無く、物事を自分で判断出来る事を刺すのだろうか。僕自身、それが出来ているかは些か自信を持てない所ではあるものの、頭の先から二本のワイヤーが中に仕込まれているこの帽子は自分なりに形を変えて判断し楽しむ事が出来る。

帽子を自撮りで撮るのも平置きで撮るも非常に難しいので、お客さんが被っている写真を。

WaLts扱いの古着のカシミヤニットポロと梳毛の茶系ツータックトラウザース。上から古いシアーズの変なオイル落ちしたハンティングジャケット。お客さん私物のサロモンx RANRAのコラボスニーカー。そこにネジネジ帽。ドラゴンボールGBのパイクーハンのように四角く長い感じで形を整えました。このモカっぽい色は完売です。

 帽子というのは、頭の形で、似合う-似合わないが現実的に突きつけられる事もあるが、この帽子はどんな風に、捻るか / ロールアップするか / 角度で被るか によって気分が良いように工夫をすることが出来る。人によってはトゲトゲにしたり、深く被ったり、横にグルグルにしてとぐろ巻きにしまり、縦にグルグルにしてキャンディみたいにしたり。ロールアップしてから捻ったり。レッツトライ!です。
 勿論、その日の気分、その日に会う人、その日に遊びに行く場所、その日の着こなしによって変えたらいい、缶バッチとか付けてもいい。外に出るのが楽しくなる。

 ファッションは自由なんだし好きにやっちゃって〜的な主張はもう千度聞いたし、〇〇出身のデザイナーで〜も勿論店頭では周辺情報として話すけどお腹いっぱい。速さ=正義でもない。パクリと編集は違う。考えて考えて、捨てて捨てて、苦しんで作られているモノなのか。いいじゃん、かっこいいじゃん、テンション上がるよね〜だけで作られているモノなのか。ファッションデザインには、今っぽさというフワッとしたモノが少なからず必要ですが、流行という存在・影響が少なくなっている今、縫製がいいとか、いい生地使っているとかではない問題解決としてのデザインが必要になってくると感じている。

 彼らなりの皮肉が込められつつ、エッセンシャルで自由な感覚と非常に偏った問題解決へのアプローチが僕には心地がよく感じられる。
 

商品の写真はオンラインショップに載せてますので気になる方はそちらか店頭でご確認下さい。



最後に自分が被ってる写真も一応何枚か。


VODKA connecting people / 大阪府大阪市西区江戸堀1-18-5
Jun Chikazawa / 近澤 惇

Brands.
AUBETT / ENSOU. / EESETT&Co.
ISSUETHINGS / MASU / SEEALL / SOWBOW
GABRIELA COLL GARMENT / RAINMAKER KYOTO 
A MACHINE / Call / RANDY / Scha Hat