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Diary-2024.01.09. WALTS

WALTS

明けましておめでとうございます。
ウォッカの春の始まりはもう少しあとなのでゆっくりしてます。

なんかDIARY書きたいなと、開店し一年と少したったもののあまり触れてきてないのでワルツについて。
何度か書く事にトライしたものの何を書けば良いか分からなかった。
一年と少しが過ぎてしまった。
人について書けば良いのか、とワルツの洋服が減ってきた事で漸く気づくことが出来た。
ので、ワルツの買付を行なっているイイダくんについて少し書く事にした。
彼とはMukta / Sal のイタイさんを通じて知り合うことになった。
その後、展示を見に来てくれて、そのあと少しずつ話すようになった。
お隣の物件が空いたことでごく自然な流れで新しくお店を開くことにした。
ウォッカと同様に内装も全て自分達の手で行ない、手探りの状態で一つずつ積み上げていくような形でお店を築いていくような方法を取っている。
一つずつ積み上げるように事を運ぶととても小さな所で躓く。
なかなか進ない。
一年と少し経ったワルツももう5年近くなるウォッカもまだ未完成なお店として運営しているような感覚だ。
なるほど、躓きが多いと時間が掛かり、時間が掛かると発見も多い。
社会は早い速度で変化しているように見えていたが案外そうでもないことに気付いた。
ぐるぐる回っているようだ。
前までのことなんてすぐに忘れ去られ、また数年後思い出す。
場というのは使う人によってじわじわと変わっていく方がいいに決まってる。

彼は感覚的で思考が飛びまくる僕とは違い何時間も掛けて一つの事について思案する。
彼は海外のサッカーの話する。
僕はサッカーにそれほど興味が無い。
ファッションが好きな人はサッカーが好きが多いな。
彼は電子音楽が好きだ。
僕は音楽は何一つ分からない。
だからウォッカのBGMだって鳥の鳴声を流している。
僕は水のように酒をのむ。
彼は酒のように水をのむ。
彼はパスタを作るのが好きだ。
時には何時間も掛けて仕込む、伝統的で正しい具材を使用する。
冷蔵庫にそれが無ければ一大事らしい。
僕も料理が好きだ。
中国から変なキノコを取り寄せて出汁を取ったりする。
出来れば実験的でノリが良い方がいい、冷蔵庫にあるもので適当にアレンジする。
洋服を好きな人は料理することが好きな人が多いな、何故だろう。
彼は文学を専門としている。
僕は本はちょこちょこ読むけど人並みだ、彼は虫のようだ。
どのような本であろうと読書する事と洋服を理解しようとする構造は近いのかも知れない。
他人の行為を見ることで写鏡のように自身が浮かび上がる。
彼と僕とは人間的にかなり異なる性質を持っている。
その割には何故か身近で良いと思える物や好きだと思う人とその理由がとても良く似ている。
その中の何か小さな物を好きでいてしまうといった所は同じなのかも知れない。
目や手ではなく、舌と耳の感覚が似ているのかも知れない。
ワルツとウォッカが違うのと同じくらい彼と僕は違う。
彼と僕とが似ているのと同じくらいワルツとウォッカは似ている。
もうすぐワルツのホームページが完成する。
僕が書くわけじゃ無いのでまだどうなるか分からないけど、月一回ほどDIARYを更新する予定だ。
服のことかも知れないし、サッカーのことかも知れない。
2月にはまたイギリスに買付に行って貰う。
どんな服を持って帰ってくるのかは僕も彼も勿論分からない。
ほとんどの事は結果論でしか話すことが出来ない。
大抵の場合、行動と結果は変な形で結びつきそこに現れてぐるぐると回り続ける。

ウォッカコネクティングピープル
近澤