AUBETT
Clear Heavy Broad Over Shirt
“ いい原料、いい生地、いい服 ”
たまに自作でラーメン作っている。
原料に拘れば拘る程、全然美味しくならなくて悔しい。東京で食べた2,300円のラーメンみたいだ。人生掛けて醤油作ってる人の醤油の旨味や、みりんの深みを消してしまう。素人の癖に一丁前に誰もまだ作ったことの無いジャンルを作ろうと無理して研究してるので仕方ない。調味料や乾物が増えてきて嫁にも呆れられている。それでも、手を動かして時間も費やして失敗する事で身をもって学ぶ事もあるので続けて自分なりのいいラーメンを完成させたい。
いい服とはなんだろうか。
いい原料使って、いい生地作って、いい感じのパターン引いて、そんな服は世の中に沢山あるから感情を揺さぶる情緒ある物を。言葉で着るような服では無く、体や心で感じるような。
気持ちがいい、着心地がいいとかだけでは少し物足りない。悲しみや怒り、或いはユーモアや優しさの場合もあるのかも知れない。
普段、そんなことを言ってしまっておりますが、AUBETTのモノづくりは特定のテーマは設けず、生地の開発に力を入れ、着心地のいい服作りを目指している。つまり、いい原料を使って、いい生地作って、いいパターンを引いた完成度の高い洋服を追求している。
前の秋冬では二重織のタイプライターで見た事ないレベルのハリのあるシャツを出していた。そして、今回は、春夏らしく。化繊のように思えるほど凄くツルツル。すべすべです。糸の毛羽を限界まで落とすためにバーナーに潜らせて表面を焼いているそう。
ナイロンのように滑りますが、コットンが持つ柔らかさやしなやかさは損なわず、本当にいい生地に仕上がっています。
いい原料を使って、丁寧に加工し、いい生地を作り、いいパターンと綺麗な縫製で凄くいいシャツを作っている。
オーバーサイズのシャツではあるけど、その手のシャツに比べれば、首周りの寸法は大きくない。台襟は気持ち低いが、タイドアップも出来そう。袖幅も大きく膨らんだり太くなっていない。裄丈も萌え袖にはならない長さに留めてくれている。
一方で、身幅は非常に広く取られていて、シャツの上からアウター感覚で羽織る事が出来る。寒暖差が気になるこの時期にはとても助かる。
ドレスでもあり、カジュアルでもある。
シャツであり、アウターでもある。
展示会の時に頂いた説明文には、常識を大切にしながら、その中で非常識を探し生み出したい。そんなことが書かれていた。
そのためか、AUBETT のモノづくりにはこれが最強の素材です!みたいな、マッチョさは無く人に寄り添う曖昧で繊細な優しさを感じる。頂いた生地説明文には最高峰という言葉が多く出ているけど。確かに凄くいい生地ではあるが、店側がブランドからリリースされた文章そのまま、それ一辺倒で説明してしまうと多分AUBETTの良さは何処かに消えて1人で歩いていってしまう気がする。
普通なんだけど、誰がどう見ても常識的で明らかにいいシャツ。けど、十人十色の見え方、着方、感じ方がある。多分そんな感じのただただいいシャツです。この乏しい語彙力では、うまく説明出来ないけど着てみれば、その“そんな感じ”が伝わると思う。
Clear Heavy Broad Over Shirt
Cream White / Size 3. 4. 5.
Cloud Blue / Size 4. 5.
Price : 39,600 yen tax included
VODKA connecting people / 大阪府大阪市西区江戸堀1-18-5
Jun Chikazawa / 近澤 惇
Brands.
AUBETT / ENSOU. / EESETT&Co.
ISSUETHINGS / MASU / SEEALL / SOWBOW
GABRIELA COLL GARMENT / RAINMAKER KYOTO
A MACHINE / Call / RANDY / Scha Hat and used clothing